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裁判員ネット・インターン体験記 その㉒

2015年12月17日

裁判員ネットでは、定期的に裁判員ネットで活動する学生をインターン生として募集しており、現在第14期インターン生を募集しております。インターン生は、裁判員裁判市民モニターの運営や裁判員制度に関する調査活動、法教育に関する講座・授業の運営などを担当したり、裁判やそこから見える社会の課題について意見を交わし、自分たちの問題として考え、広く発信する活動をしています。

今回は、第11期のインターン生の「体験記」をお届けいたします。裁判員ネットでの活動に関心を持たれた方や、「インターンをやってみたい」と思っている学生のみなさんは、ぜひご一読ください。

■インターンを通して得た変化

第11期インターン生・那須弥生さん(法学部2年)

「物事に取り組むスタンスが変わった。」これは私が裁判員ネットのインターンを通して得た大きな財産です。これまでは、先に頭で考えて、やってもいないのに「出来なかったらどうしよう」「失敗したら嫌だな」と思い、実際にはやらないというのが主なパターンでした。ですが、裁判員ネットでの活動を通して「やってみよう」とか「やってみたい」という気持ちが芽生え、興味のあることはもちろん、苦手なことに対してもまずはやってみるという姿勢が身についたように思います。また、今までは物事をネガティブにとらえがちでしたが、ポジティブにとらえることを意識するようになりました。これらは自分の中で非常に大きな変化で、今後も大切にしたいと思っています。

こうした変化を受け、生活も大きく変わりました。様々なことに取り組むときには、当たり前ですが時間が必要です。ここでスケジュール管理の重要性に気づくことが出来ました。時間を確保するためにはどうしたらいいか、何を優先すべきか。時間がないから、忙しいからできないというのは言い訳にしかなりません。工夫をすれば実はまだまだ使える時間があるということに気づきました。実は一時期、タスクが上手くこなせず、すべて投げ出したいと思った時がありました。しかし、投げ出すことなど許されるはずもありません。そこで確実に一つ一つのタスクに取り組むことにしました。一つ一つの作業は小さなものから大きなものまでありましたが、自分の取り組みが評価され、それが次の仕事につながるということも実感することが出来ました。また、理事、スタッフ、そして同期である11期インターン生。今回のインターンシップを通して今後も大切にしたいと思える方々に出会えたことも大変、大きな変化です。基本的には週に1回、それもたった2時間しかみんなで顔を合わせる機会はありません。ですが、それ以上の時間を一緒に過ごしていたような気持ちになるほど濃密な時間でした。こうした方々にいつも助けられながら無事にインターンシップを終えることが出来ました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

■「自分を知る」ための5か月間

第11期インターン生・岡部知美さん(教養学部3年)

私がこの裁判員ネットのインターンに応募したのは、大学生活の半分を終え、就活等進路について耳にする機会が増えた3年の夏頃のことでした。以前から関心はあったのですが、参加を後押しした動機は将来への不安でした。ひとつには将来について考えるにも社会経験が乏しいため、自分自身でも自分について分からないことが多く、どんなことがしたいのかについて判断する要素がありませんでした。その為「自分自身を知りたい」という想いがありました。もうひとつにはこのままでは数十年後の自分に対して「大学生時代を振り返った時に大学生生活を後悔していないか」という心配がありました。私はこれまで言い訳をして多くのチャンスを逃してきましたが、大学生のこの時期が自分を変えうる最後のチャンスなのではと思ったのです。これらの理由から私はインターンに応募することに決めました。

実際インターン生になって、想像していた何倍もの課題に直面しました。とりわけフォーラム前の約2ヶ月の準備期間はこれまでの人生でも最も濃密な時間でした。ここで気づいたことは受け身であってはならないということです。思っていた通りに物事が進まない時に受け身でいるのではなく、積極的に行動していかないと埋もれた課題を見つけ出せないと思いました。「分からないから教えてもらえて当然」と思うのではなく、何が分からなくて、何が必要なのかを明確にし、自分から確認を行うことが大切であると学びました。積極的に動いていくことによって、自分の中で全体像が描けるようになり、よりスムーズにタスクを進めることができたと思います。

インターンの5か月間を振り返って言えるのは、行動を起こすことがいかに重要かということです。私はこのインターンでは物理的に可能な限りいろいろなことに挑戦しようと決めていたので、毎回の事務局会議に出席し、多くの人と話し、タスクを遂げる中で、やっぱりこれは苦手だなと再認識した部分もあれば、やってみたら意外にできた、楽しかったという発見もありました。このような経験は自分自身を見つめ直す機会になり、次はやり方を変えてみよう、など次なる自分の課題や目標が見えてきました。

このような経験ができたのはひとえに理事やスタッフの方々の支えがあってのことだと改めて感じます。壁に直面する度に的確なアドバイスや時には厳しい指摘をいただき、多くのことを学びました。そんな「人」に恵まれた裁判員ネットでインターンを経験でき、本当に嬉しく思います。

この5ヶ月のインターンを通して自分の考えや意識に大きな変化がありましたが、これがどれだけ今後の成長に繋がるかは自分次第だと思っています。だからこそ、ここでの経験に満足することなく、これからも新しいことに挑戦し続けていきたいです。頑張ります!

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