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裁判員ネット・インターン体験記 その⑲

2015年1月15日

裁判員ネットでは、定期的に裁判員ネットで活動する学生をインターン生として募集しており、現在第12期インターン生を募集しております。インターン生は、裁判員裁判市民モニターの運営や裁判員制度に関する調査活動、法教育に関する講座・授業の運営などを担当したり、裁判やそこから見える社会の課題について意見を交わし、自分たちの問題として考え、広く発信する活動をしています。

今回は、第10期のインターン生の「体験記」をお届けいたします。裁判員ネットでの活動に関心を持たれた方や、「インターンをやってみたい」と思っている学生のみなさんは、ぜひご一読ください。

■仲間とともに成長するチャンス

第10期インターン生・工藤進太郎さん(法学部1年)

私は寮の先輩に紹介されて裁判員ネットを知りました。フォーラムに足を運び、裁判員制度についてリアルな実生活の中で考え、活動する様を見て、インターンに応募することを決めました。大学で法律を学び始めたばかりであった私には、法律がすごくあいまいなものに感じられていて、実生活と法律が結びついている現場を見るのはすごく新鮮な体験でした。

実際の裁判員裁判を傍聴し、模擬評議において意見を出し合い、自分たちなりの判決を決めるところまでしっかりと議論しあったり、今の裁判員制度の問題点を現場を見て考えたりしました。裁判員ネットでの体験を通じて私は日頃大学で学ぶ法律がどんどん身近に、面白いものに感じられるようになりました。

もちろん法律以外にもたくさん学ぶことがありました。毎週開かれる事務局会議への参加で、スケジューリングの大切さや、企画力、情報を整理する力など、社会に出る前に学んでおくべきスキルを磨くことができました。

実習期間中、インターン生はフォーラムに向けて、それぞれ自分の担当する活動を行いましたが、私はゼロから計画を立て、提案し、フィードバックをもらいながら、実現に向けて働きかけいくような分野を担当しました。正直大変ではありましたが、振り返ってみれば貴重な体験をさせていただいたなと思っています。一つの目標に向かって他のメンバーと協力し合いながら、考え、フォーラムを作り上げることは、普通の大学生活だけでは体験できないと思います。

限られた時間の中でたくさんの人々と関わり合いながら仕事をし、スキルアップもできる。これはなかなか無いチャンスではないでしょうか。5ヶ月間のインターンと聞くと長く感じるかもしれませんが、終わってみた今はあっという間だったなと感じています。たった5ヶ月間でこれほどのものを得られるインターンシップはなかなか無いのではないかと思います。助けあう仲間ができ、授業やサークルでは学べない事を学ぶことができます。

私は学んだ様々なことをこれからも大切にしていきたいと思うとともに、この充実感、達成感をもっとたくさんの学生に味わってほしいなと思っています。

■5か月で得られた経験を糧に

第10期インターン生・萩原直人さん(法学部3年)

私が裁判員ネットを始めたのは大学2年の冬のことでした。それまでのサークル等の活動では、何かに継続的に挑戦したことはなく、「成し遂げて」「達成感」を得るという経験はありませんでした。そこで大学の掲示で裁判員ネットのことを知り、法律に関わる機会が増えるということと、ここなら達成感を得ることが出来るかもしれないと思ったことから、インターンに応募しました。

インターンとしての活動は、正直最初はそのスピードの速さに、戸惑いがありました。そこで、毎週会議に出席して、仕事や活動を把握するのに集中しました。何度か会議を経験することで慣れ、自分がしていた勉強と両立しながら、インターンに参加することができました。限られた時間を効率よく使う方法を学べたと思います。また、仕事の締切りや時間を守ることがチームの士気を向上するうえで重要なのだということの再認識や、ひとつの目標に向かって何かに挑んでいく中では、メンバー同士、お互いを意識し合うことの大切さを実感したことは、本当に大きな学びとなりました。

大学入学以前にも目標に向かって挑戦することはありましたが、このようなことを意識的に取り組んだのは初めてでした。今後、社会に出て仕事をしていく中で、とても役に立つことを学べたと思います。

インターン生はフォーラムの準備も担当しますが、このフォーラムで、今まで自分たちが頑張ってきたことが形になってわかるようになり、非常に大きな達成感を得ることが出来ました。普通に大学に通うだけの生活ではできないようなことに関わることができ、社会に対して発信することもできたことに、大きなやりがいを感じました。私はフォーラムでプレゼンテーションを担当しましたが、多くの人々の前で発表をすることは、不安もありましたが、新鮮な経験であり、やり遂げることが出来て本当に良かったと思っています。

5か月という期間は過ぎてしまえば短く、以前の自分からは信じられないほど多くのことを経験することができました。インターンとして活動を終えた今、「成長した自分」を感じることができて、達成感を得られたことは大きな自信と糧になっています。

これからこの経験を役立てていきたいと思っています。

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