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【無料配布】裁判員制度調査報告書<第22次>を公開しました

2020年11月7日

裁判員ネットでは、裁判員制度の現状と課題について市民のみなさんと共有し、今後の在り方を共に考えるために、裁判員制度に関する調査報告書を半年ごとに発行しています。このたび「裁判員制度調査報告<第22次報告>」を発行しました。このページから無料でダウンロード(PDF)することができます。ご活用いただければ幸いです。

ここからダウンロード⇒【無料配布】裁判員ネット「裁判員制度調査報告 第22 次報告」(PDF)

<報告書「はじめに」より>

はじめに、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方には心よりお悔やみを申し上げます。また感染された皆さまの一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。そして医療に従事されている方や、小売や物流、インフラ等社会生活の維持のために日々尽力されている全ての皆さまに深く敬意を表します。

裁判員制度がスタートしてから11年が経過しましたが、これまでに裁判員や補充裁判員を務めた人は10万人以上にものぼります。しかし、全国の様々な場所で市民が裁判に参加しているにもかかわらず、その経験が社会で充分に共有され、活用されているとは言えません。多くの一般市民にとって、日常的に裁判員制度を意識する機会は殆どないと言ってよく、自分には関係ない制度と考えている人も少なくないのではないでしょうか。
裁判員裁判を行うことの意義があるとすれば、それは市民が「主体性」をもって司法に参加できたときです。裁判員を務めた人の経験が広く社会に共有され、裁判員になったことのない人も、ひとりの市民として制度や裁判の在り方について考えられるようになったとき、初めて市民が主体的に司法に参加していると言えるのではないでしょうか。

裁判員ネットでは、これまでに300人を超す市民モニターとともに600件以上の裁判員裁判のモニタリングを行ってきました。この活動から、いつか裁判員になるかもしれない市民が、裁判員制度や市民参加といったテーマを身近なものとして捉え、自分に関わりのある問題として真摯に向き合うことの大切さを実感してきました。

この報告書が、皆さんとともに裁判員制度や市民参加について知り、考えていくための一助となれば幸いです。



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