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[コンテンツ追加]裁判員ネット「出張授業」実施事例紹介(学校編)

2012年6月12日

裁判員ネットが実施している中学生・高校生向け「出張授業」の実施事例を紹介します。

裁判員ネットでは「裁判員になるかもしれない」市民の視点から、「出張授業」「市民講座」を実施致しております。この講座・授業では刑事司法や裁判員制度の基礎部分から理解していただくと共に、裁判員経験者の話や裁判員裁判の「現場」についての情報も盛り込みながら、より具体的でわかりやすい解説を行います。また模擬裁判など実際に受講者自身が「将来自分が裁判員になったら」ということを体験的に学ぶことができる機会もつくります。

これまで実施したもの中から、学校(中学生・高校生対象)で行った「出張授業」について以下の形でご紹介いたします。ご興味がございましたら、是非ご覧下さい。

■出張授業/神奈川県立城郷高等学校
 「司法参加教育」:全2回

・主な内容
2011年11月、神奈川県立城郷高校において、3年生全員を対象とした「司法参加教育」の一環として、全2回シリーズで裁判員制度に関する授業を行いました。シリーズ第1回目は「刑事司法の基礎・裁判員制度の概要」について裁判員ネットの大学生スタッフが全てのクラス(7クラス)で講師を務めました。第2回目は生徒の皆さん全員でDVDを使った模擬裁判を体験していただきました。
・活発な質疑応答
この講座では裁判員ネットの大学生スタッフが講師を務めました。受講生の生徒さんとも年齢的に近いこともあり、「親しみやすい」授業を目指しました。生徒の皆さんからは活発に質疑応答がなされ、刑事司法や裁判員制度についての理解を深めるきっかけになりました。
・模擬裁判―判断をする難しさ
この講座の第2回目では、3年生全員に体育館に集まっていただき、DVDを使った模擬裁判を実施しました。そして7~9名ごとにグループを作り、それぞれで「判決」を考える議論を行いました。そして模擬評議が終わった後、自由な意見交換も行いました。生徒さんからは、それぞれが異なった価値観や視点を持ちながら意見をまとめることの難しさや、学校の勉強のような「正解」というものが無い中で、一つの結論を出すことへの戸惑いを感じたという声も聞かれました。また実際に裁判員になった場合、その結論が人の人生を左右する以上、正しく裁判について理解していないといけないのでは、という声もありました。体験を通して、制度に関するそれぞれの「気づき」をもとに理解を深めることができました。

※この出張授業の模様は神奈川新聞にて紹介されました
神奈川新聞(2011年11月24日)「高校生の司法参加教育が本格化―『裁く重み』肌で」
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1111230023/

 

■出張授業/郁文館夢学園
 「裁判傍聴」:全2回

・主な内容
 2011年の10月と12月、郁文館夢学園(郁文館高等学校/郁文館中学校/郁文館クグローバル高等学校)の生徒さんを対象に「裁判傍聴」を行い、「刑事司法の基礎・裁判員制度の概要」についての解説授業も行いました。
・裁判傍聴
この授業では解説講義に先だって裁判傍聴を実施しました。参加したほとんどの生徒さんにとっては初めての裁判傍聴でした。それぞれ熱心に聴き入っており、裁判の現場を肌で感じていました。それを踏まえての解説講義も行い、傍聴を通して気づいたこと、疑問点等を全体で共有する機会も持ちました。
・体系的に理解する
この授業は、生徒さんはそれまでの学校の授業で得ていた知識ベースに、実際の裁判を傍聴することで、体験も踏まえた形で考えるという場になりました。特に刑事司法やそれに市民が関わる裁判員制度については、「そもそもなぜ刑事裁判があるのか」という根本的な問いにも目を向け、考えることで、改めて体系的に理解する機会になりました。

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