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良心的裁判員拒否と責任ある参加―市民社会の中の裁判員制度

2010年8月9日

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拙著『良心的裁判員拒否と責任ある参加―市民社会の中の裁判員制度―』のご紹介を致します。

この本では、裁判員になるかもしれない市民が裁判員制度にどのように向き合うのかについて、良心的裁判員拒否を中心になるべく具体的に検討しています。

「良心的裁判員拒否」とは、人を裁く重みを感じた者が、自らの心に真剣に問いかけた結果として、自分は人を裁くことはできないと思った場合、その人が裁判員になることを拒むことです。

人を裁くことの重みを感じるということが1枚のコインだとすれば、そのコインの表が「責任ある参加」であり、裏が「良心的裁判員拒否」です。この二つは表裏一体であり、どちらも人を裁くという重みを正面から受けとめるものです。
良心的裁判員拒否という選択肢があれば、人を裁く重みを真剣に考えて、責任をもって参加するかそれとも拒否するか、一人ひとりが主体的に選択し、行動することになります。刑事司法の分野でのボランティアや寄付を代替的に行えば、裁判員となった人だけが負担を負うこともなく、幅広く市民が刑事司法を支えることにつながります。

良心的裁判員拒否という選択肢があることで、裁判員制度と自分との関係をごまかすことなく考え、主体的にかかわる機会が生まれるのです。裁判員が「お飾り」にならなず、市民が主体的に裁判員制度に向き合うための切り札が良心的裁判員拒否なのです。

全国の書店に置かれています。手に取っていただきご意見、ご批判、ご感想をいただければ大変うれしく思います。

(裁判員ネット代表:大城聡)



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