裁判員とコンサルタント
2009年7月30日
今日から、隔週で木曜日にスタッフコラムを担当することになりました“水上”です。
スタッフとしてもまだまだ新人ですが、よろしくお願いいたします。
さて、初のスタッフコラムなんですが、少々さかのぼる話になります。
みなさんは、4~6月期にフジテレビでやっていた「魔女裁判」を見ていたでしょうか?
生田斗真・加藤あい出演の“裁判員裁判”を題材としてドラマでした。
そこそこ話題にもなっていたので、なんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか?
裁判員候補に選ばれましたという手紙が届くところから、
判決を言い渡すところまで、
裁判員裁判の流れをまるっと全部シナリオに組み込んだドラマだったので、
感情移入してドラマを見ることで、裁判員を模擬体験出来るドラマだったのではないかと思います。
ただ、視聴者を不安にさせるキーワードも出てきました。
≪裁判員コンサルタント≫
ドラマの中で、裁判員を買収・脅迫して有罪・無罪の票を操作しようとする謎の集団が描かれています。
毎週ドラマの冒頭に示されていましたが、そういった行為は裁判員法の条文で禁止されており、罰則が科されます。
なので、基本的には、日本ではそういった行為に脅える必要はないと思います。
しかし、
アメリカには、職業として≪陪審員コンサルタント≫というものが確立しているそうです。
原告側、または被告側に雇われ、陪審員の選出手続きの段階で、自分たちに有利な陪審員を選ぶアドバイスを雇い主にするといった比較的ライトな(買収・脅迫に比べて悪質でないという意味ですが)こともするようです。
そんなコンサルタントをドラマティックに描いた映画があります。
「ニューオーリンズ・トライアル」
ダスティン・ホフマンなども出演しているこの映画は、陪審員制度を描いた映画の中でも比較的有名な映画です。
陪審員制度と裁判員制度は違うものですが、
まずは裁判に、法廷に、司法に興味を持っていただくためにも、
こういったフィクションから入っていただくのもいいのではないかと思います。
最後には劇的な結末も待っているので、
単にドラマや映画が好きという方にも、ぜひ見ていただきたい作品です!!
さて、次回担当の再来週は、「魔女裁判」に話を戻して、
真実と、法廷の事実について少し話したいと思います。
では!!